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チャイルド44

チャイルド44/トム・ロブ・スミス

最近は読書集中力が著しく低下しているのだが、往復の新幹線で上下2冊をほぼ一気に読み切ってしまうほどに、引き込まれた。
非常に面白く、途中でやめられない上に、腹にズッシリくる傑作。

 

スターリン政権下のロシアで起こる連続猟奇殺人事件。

真相を追う捜査員は国家反逆罪で追われる身となりながらも、犯人を追いつめていく、というハナシ。


シチュエーション的にも、ストーリー的にも、スターリン暗殺モノの傑作小説「雪の狼」に結構似ている。

プロットもよく練られているし、当時のロシアの閉塞感や重い空気感も行間から感じられ、映像を喚起する描写も見事。
「雪の狼」好きには必読

ちょっと甘めな性善説なトコロも、ハートフルなスパイスとなっている。

【2008/09/26 19:03】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ノーカントリー

アカデミー賞をわんさか取ったコーエン兄弟のノーカントリーを見た。
良質のインディロックがメジャータイトルを取ったかの如き印象。


序盤で提示される、殺戮現場の演出から一気に引き込まれ、予期せぬストーリーと予期せぬラストで幕を下ろす。
意味を自分で考えろという突き放した終わり方だ。
苦手である。。。


大金を持ち逃げする普通の人、追跡する絶対的殺戮者、さえない保安官の3人が主要人物。


ジェイムス・カルロス・ブレイクの小説「無頼の掟」では、主人公一派に対する死のメタファーとして追跡者
・鬼刑事ボーンズを登場させたが、この映画の追跡者は、暴力・死を含めた悪のメタファーであり、ボーンズ同様に圧倒的な存在として描かれる。

この映画の大きなポイントはなんといってもラストシーン。
「無頼の掟」では強烈極まりないカタルシスを味わわせてくれたが、この映画は、なんとも無気力感あふれるラストなのである
誰もが一瞬、はたき込まれた雅山のような気分になるであろう、このラスト。

さえない表情で語る保安官・トミー・リー・ジョーンズが、悪に対して、抗うことすら無意味であるという、諦観の念を表明して終わる。


圧倒的な悪に対して、善を象徴する保安官のトミー・リー・ジョーンズの無力感こそが、この映画のキモかも。

【2008/09/24 18:39】 | 映画・ドラマ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Once ダブリンの街角で

カテゴリーがラブロマンスだったため、気になっていたが敬遠していた「Once ダブリンの街角で」。

半年ほど前に機内で、ヒラリー・スワンク目当てで見た「PS、アイラブユー」が、紅茶に砂糖20杯のようなベタ甘で糖死しそうな映画だったので、コレもかなりの警戒をしながら見たが、いいウタと美しい映像と爽やかな物語が紡ぐ素晴らしい作品なのであった。

グレン・ハンサードは泣きメロも演技も冴えていたし、共演のチェコ人アーティストも役者じゃないとは思えない可憐な佇まい。

せめてヒューマンドラマのカテゴリーに入れてもらえれば、もっと早く見たのだが。。。
【2008/09/22 18:21】 | 映画・ドラマ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
掠奪の群れ
mudai 

「無頼の掟」「荒ぶる血」と大傑作を連発している、ハードボイルド・ノワール系では当代随一のジェイムズ・カルロス・ブレイクの翻訳三作目。

表紙もクラッシュのロンドンコーリングのジャケットを彷彿とさせ、なかなか格好いい。

 

感情を抑制し、事実を淡々と積み上げて物語を構築していく手法は、仕上がりは全く別物とはいえ、カウリスマキに近いかもと思ったりする。

 

実在したデリンジャーギャング団の裏リーダーだったハリー・ピアポントの物語である。

ちなみに、「パブリック・エナミーズ」という映画でデリンジャーをジョニー・ディップが演じるらしい。

 

で、肝心のこの作品だが、正直、前2作と比べるとちょっと厳しい。

淡々とすすみながら、最後に素晴らしいラストシーンが用意されていた前2作とは違い、実話とはいえ、線香花火が消え行くような、なんとも微妙なラストなのだ。

この淡々とした物語進行は、ラストが素晴らしいと大きなカタルシスをもたらすが、そうでないと落胆も倍増してしまう。
これはどちらかというと後者。

【2008/09/19 17:23】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ダイジェスト再生と倉敷実況

チャンピオンズリーグ(以下CL)が始まり、CLのある週は、見たい試合が週に10試合くらい発生するという悪夢な状況に陥ってしまう。
で、打開策として、最近購入したDVDレコーダーについていたダイジェスト再生という機能を活用してみた。
音声を解析し、盛り上がっているシーンの前後を抜き出して再生するというもの。
短時間で重要な場面をバッチリ網羅できるという、CL対策としては大変重宝できそうな、ムシのいい機能なのである。

早速、アトレティコvsPSVの試合をダイジェスト再生してみたのだが、アウェイゴールかつ倉敷康雄氏の実況ということで、アグエロの先制ゴールが見事に飛ばされてしまっていた。
倉敷好きとしては、なんとなく嬉しいダイジェスト失敗なのであった。

先週の実況ではかつての手塚治虫ギャグの「あっちょんぶりけ」まで繰り出していた倉敷アナ。
さすがに尋常ならざる実況者である。

【2008/09/18 21:30】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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